Thursday, July 07, 2016 5:41 PM

一般廃棄物から産廃に変更 ダイオキシン、処理頓挫後

 高濃度のダイオキシンを含む焼却灰や汚泥が神戸市内に無断で埋め立てられた問題で、汚染物を長年保管していた大阪府能勢町と豊能町でつくる豊能郡環境施設組合が、昨年まで一般廃棄物として扱っていた汚染物を産業廃棄物に当たると判断し直していたことが7日、組合への取材で分かった。

 組合によると、昨年8月に一般廃棄物として福岡県大牟田市の業者に処理を依頼したが、地元の同意を得られず頓挫。その後「金属片やれんがなどが含まれている」として判断を改め、今年2月に神戸市西区の産廃物最終処理場に埋めた。

 一般廃棄物の処理には搬出先の自治体に事前通知が必要。神戸市は、通知のいらない産業廃棄物に偽装して無断で処理したのが廃棄物処理法に違反するとみている。(共同)