Friday, July 08, 2016 10:27 AM

参院選10日投票 アベノミクス、安保で対決

 第24回参院選は10日投票、即日開票される。第3次安倍政権発足後初の大型国政選挙で、安倍晋三首相(自民党総裁)の政権運営の評価が問われる。与野党はアベノミクスや安全保障政策を巡り対決しており、勝敗の鍵を握る改選1人区の行方が焦点。各党幹部は8日、全国各地で遊説し、ラストスパートに入った。

 与党は、首相が目指す憲法改正の争点化に慎重姿勢だ。おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党などを加えた「改憲勢力」の非改選議席が88議席あり、今回の参院選で74議席獲得すれば改憲発議に必要な全議席の3分の2(162議席)に達する。

 首相が札幌市で「給料が上がっている。アベノミクスは決して間違っていない。失敗していないが、道半ばだ。今この政策をやめてしまえば停滞した4年前に逆戻りだ」と強調。市内で行った別の演説では、ロシアとの平和条約締結へ意欲を示した。公明党の山口那津男代表は川崎市で、景気回復について「野党は『実感が伴わない』と言うが、悲観的で目安の乏しいものを基準に判断するのは誤りだ」と述べ、政策継続を訴えた。(共同)