Wednesday, February 22, 2017 9:59 AM

北朝鮮大使館員が関与 4容疑者の引き渡し要求

 マレーシア警察は22日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、新たに在マレーシア北朝鮮大使館の書記官と北朝鮮国営の高麗航空職員が関与した可能性が濃厚になったとして、大使館側に2人の事情聴取への協力を求めた。現役外交官の関与が浮上したことで、国家ぐるみの組織的犯行の疑いが強まった。また、逃走中の北朝鮮国籍の4容疑者が既に平壌に入ったとして、北朝鮮側に身柄の引き渡しを要求した。

 マレーシア警察は2人に対する強制捜査も辞さない方針だが、北朝鮮側は協力を拒否する構え。両国関係の緊張激化は避けられず、捜査難航は必至だ。

 警察が新たに公表した2人は、ヒョン・グァンソン2等書記官(44)と高麗航空のキム・ウクイル職員(37)。現在もマレーシア国内にいるといい、マレーシア警察のカリド・アブバカル長官は22日の記者会見で「(出頭に応じないなら)逮捕状を取る」と述べた。(共同)