Thursday, March 02, 2017 10:42 AM

皇族減少対策は検討課題 退位の各党会議で大筋一致

 衆参両院の正副議長は2日、天皇陛下の退位を巡り、各党派の代表者を集めた全体会議を衆院議長公邸で開いた。退位の法整備後、皇族減少への対策を含む皇位継承の安定化が検討課題になるとの認識で大筋一致した。大島理森衆院議長は会合後「大きな枠組みとして、各党派は同じ気持ちを持っている感じを受けた」と強調。自民党は一代限定で退位を認める特別法の根拠規定を皇室典範に置く案を容認する考えを示した。

 この日の会議は(1)昨年8月の陛下によるお言葉の受け止め(2)象徴天皇制に関する基本的考え方(3)皇位継承の安定化(4)退位の考え方ーが議題となった。会議は3日も開催する予定だ。

 民進党は2日の会議で、皇室活動の維持のため「女性宮家」創設などへ道筋をつける必要があるとして、国会に議論の場を設けるよう提案した。野田佳彦幹事長は今年の次期臨時国会か来年の通常国会で結論を得るべきだと訴えた。(共同)