Monday, March 06, 2017 10:07 AM

森友学園小、4月開校延期 松井知事、認可申請見直し

 大阪府の松井一郎知事は6日、学校法人「森友学園」(大阪市)の小学校の設置認可判断が先送りになるとの認識を表明した。学園が目指す4月開校は不可能となる。提出された資料の信ぴょう性が疑われるとし「全て見直さなければならない。(早期認可は)難しい。悪意があったのであれば教育者としての体質に疑問を持つ」と述べ、学園に真偽確認を求めた。

 小学校の建築費に関し、府への報告が国側試算の半額だったと確認したとし「詐欺的なこと」と批判。推薦入学枠に関する文書も対象の私学から事実ではないと回答を得たと明らかにした。

 校舎と体育館の建築費に関して、国側は補助金を算出する際、学園側の申請を基に約15億円と試算したが、学園は府に7億5600万円と報告していた。学園の代理人弁護士は6日夜までに、国側には最大限の費用で補助金申請し、府への報告額が正しいと府教育庁に説明した。額は不明だが、補助金を返還する意向も示したという。同庁は支出を低くみせかける狙いだったとみている。(共同)