Wednesday, July 13, 2016 11:01 AM

国連事務総長選で公開討論 コレラ感染責任巡り相違

 国連本部で12日、年末に任期満了を迎える潘基文事務総長の後任候補による公開討論会が開催された。2010年に大地震に見舞われたハイチで発生したコレラ集団感染への国連の対応を巡り、2人の女性有力候補の意見が割れた。

 ハイチでは70万人以上がコレラを発症、8500人超が死亡した。遺族は国連平和維持活動(PKO)部隊がコレラ菌に汚染された水を川に流したのが原因などとして、国連を相手に損害賠償訴訟を起こしている。

 国連に責任があるかを問う司会者の質問に、国連気候変動枠組み条約のフィゲレス前事務局長はただ一人、謝罪すべきだとの考えを示し「国連の品位が汚された。結果に責任を持つべきだ」と述べた。(共同)