Wednesday, July 13, 2016 11:04 AM

米迎撃システム南部に配備 韓国、中露とも摩擦拡大

 韓国国防省は13日、米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を南部・慶尚北道星州の韓国空軍基地に配備すると発表した。米韓は北朝鮮の核・ミサイルの脅威から韓国国民を守るとし、来年末までの運用開始を目指している。

 北朝鮮は11日、THAAD配備先が確定すれば「物理的対応措置」を実行すると威嚇、米韓は挑発を警戒している。中国とロシアも韓国配備に強く反発しており、中露との摩擦が深まりそうだ。

 一方、THAADの射程は約200キロとされるが、星州はソウルから200キロ以上離れ、韓国首都圏を狙うミサイル攻撃には対応できないとみられている。韓国中・南部の在韓米軍基地や韓国軍施設の防御が主眼との見方が強い。(共同)