Wednesday, March 22, 2017 10:37 AM

北朝鮮ミサイル発射失敗 トランプ政権をけん制

 北朝鮮は日本時間の22日午前7時49分ごろ、日本海側の東部元山付近からミサイル1発を発射、数秒内に爆発し失敗した。米軍が発表した。トランプ政権による対北朝鮮政策見直しや米韓合同演習をけん制する狙いとみられる。米軍は同日、グアムに配備しているB1戦略爆撃機を朝鮮半島に派遣し、日韓の周辺空域で両国の戦闘機との共同訓練をそれぞれ実施。核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への圧力を一層強めた。

 米太平洋軍によると、ミサイルは元山の葛麻地区周辺から発射された。菅義偉官房長官は22日の記者会見で「最大の関心を持って情報収集、分析に努めている」と述べた。

 AP通信はこれに先立ち、複数の米国防総省当局者の話として、北朝鮮が数日以内にミサイル発射に踏み切る可能性があると報道。衛星や無人機による監視でミサイル発射台の移動が確認されたほか、元山では高官の視察用とみられる観覧席が建設されていたという。(共同)