Wednesday, July 13, 2016 1:09 PM

利上げは「ゆっくり、緩やか、慎重に」 ダラス連銀総裁

 ダラス連邦準備銀行のカプラン総裁は13日、テキサス州ヒューストンでのイベントで、中国経済の減速や英国の欧州連合(EU)離脱決定などの懸念要因を考えると、米国は追加利上げに「ゆっくり、緩やか、慎重」な姿勢で臨むことが「とても適切だ」と述べた。5〜6年前と比べて、より慎重な金融政策運営が必要だとした。ロイター通信が伝えた。

 イベント後には記者団に対しても、追加利上げは緩やかかつ忍耐強く進めるべきだとあらためて強調。利上げ時期や回数を推測するのは賢明でないとした。

 イベントで総裁は、連邦準備制度理事会(FRB)は為替相場でのドル高の動きには「極めて敏感」だと指摘。ドル高が打撃となる製造業や輸出企業が経済に占める比重は低下しているが、その影響は経済に広く及ぶからだとした。(共同)