Wednesday, July 13, 2016 6:20 PM

米景気の見通し「明るい」 英EU離脱の影響軽微

 米連邦準備制度理事会(FRB)が13日発表した最新の景況報告(ベージュブック)は「景気の見通しはおおむね明るい」とし、英国の欧州連合(EU)離脱の影響は軽微とみていることを示唆した。ただ「物価の上昇圧力はわずかだ」とも指摘し、早期の追加利上げに慎重な姿勢を示した。

 全米12地区にある連邦準備銀行の報告に基づき、5月中旬から6月末までの景気の現状と先行きを分析した。FRBが26〜27日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決める際の討議資料になる。金融市場では7月も利上げは見送りとの見方が大勢だ。

 報告は米経済の現状について「引き続き大半の地区で極めて緩やかに拡大した」と指摘。経済成長を引っ張る消費支出が堅調なことや、製造業の景況感が上向きつつあることを理由に挙げた。(共同)