Thursday, July 14, 2016 10:25 AM

オバマ氏「隔たり大きい」 人種間融和へ会合開催

 オバマ大統領は13日、ホワイトハウスに人権活動家や警察関係者を招き、刑事司法制度における差別是正を話し合った。テキサス州ダラスの警官銃撃事件などを受けて先鋭化する黒人社会と警察の対立解消が狙いだが、オバマ氏は「見解の隔たりは大きい」と述べ、情勢打開には時間を要するとの見方を示した。

 ダラスの銃撃事件は、他州で起きた警官による2件の黒人射殺に抗議するデモの最中に発生した。銃撃事件後も警官による黒人射殺が散発しており、抗議デモは全米に拡大。「報復の連鎖」との見方も出ている。

 会合には、全米黒人地位向上協会(NAACP)幹部のほか、黒人射殺が起きたルイジアナ州の知事や警察幹部らが参加。オバマ氏やリンチ司法長官も議論に加わった。(共同)