Thursday, July 14, 2016 10:25 AM

破綻前の製品でも訴訟責任 米高裁、GMの欠陥問題

 ニューヨーク連邦高裁は13日、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の乗用車点火スイッチ欠陥問題で、GMは2009年の経営破綻前の製品に関しても訴訟責任を負うとの判断を下した。一審に当たるニューヨーク州の連邦破産裁判所は15年4月、破綻前の製品については免責されるとしていた。

 GMは現在の会社は、破綻前の会社から優良資産だけを継承したと主張。破綻前の製品に関する責任は引き継いでいないとして、現在の会社に対する提訴を認めないよう求めていた。

 点火スイッチの欠陥問題を巡っては、GMが設けた基金からの補償を受けていない被害者や、車の価値が下がったとする所有者が多くの訴訟を起こしており、GMは責任を問われる可能性がある。米メディアによると、GMは「判決内容と影響を検証している」とコメントした。(共同)