Thursday, July 14, 2016 1:10 PM
慎重で忍耐強い政策姿勢を アトランタ連銀総裁
アトランタ連邦準備銀行のロックハート総裁は14日、アイダホ州ビクターで講演し、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げが後手に回っているとは思わないとし「短期的には慎重で忍耐強い政策姿勢が心地良い」と述べた。英国の欧州連合(EU)離脱という「嵐」が見通しを曇らせている中、ごく短期的には「いくらか忍耐強さを発揮して見通しを明瞭にするよりほかに、選択肢はほぼ見当たらない」とした。
英国のEU離脱決定後に金融市場は混乱したものの、機能は秩序を維持していると指摘。今のところ、金融市場の混乱は米経済に直接的な打撃を及ぼしていないようだと分析した。米経済に対する短期的な影響はそれほど大きくないと確信しているが、金融安定に全く影響しないというには早すぎるとし、中期的には不透明さが経済成長への「継続的な逆風」になる可能性があると述べた。FRBなど政策当局は広く経済の脅威となる「不安定さの兆し」に対する警戒を続ける必要があるとした。
米経済については、内需がよく維持されているようだとし、個人消費の伸びは堅調だと評価。経済はまずまずで、最大雇用と物価安定の二大政策目標は2017年に事実上、達成されると予想した。(共同)
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