Friday, July 15, 2016 10:26 AM

米集団訴訟でデンソー和解 総額2億5500万ドル支払い

 自動車部品大手のデンソーは15日、米独占禁止法に違反したため損害を受けたとして米国で自動車ディーラーや最終購入者から損害賠償を請求された集団訴訟で、原告側と和解に合意したと発表した。総額2億5500万ドル(約270億円)の和解金を支払う。

 デンソーは車の電源を制御する「ボデーECU」や車室の空調を操作する「ヒーターコントロールパネル」の販売で、独占禁止法に違反したとして米司法省の捜査を受けた。2012年1月に罰金7800万ドルを支払う司法取引に合意した。

 この事件を巡り、11年10月以降にデンソー製の部品を使った車を扱ったディーラーや最終購入者から損害賠償を求める訴訟を起こされていた。和解金の内訳はディーラーに6120万ドル、最終購入者に1億9380万ドル。(共同)