Friday, July 15, 2016 1:08 PM

国連安保理、運営改善へ 非常任理の準備期間拡大

 国連安全保障理事会は15日、安保理の運営方法改善に向け日本が作成した「安保理議長ノート」を採択した。非常任理事国が安保理入りする前に議事運営を習熟するための準備期間を約1カ月半延長し、常任理事国の特権だった安保理の補助機関の議長選定にも参加できるようにするのが柱。安保理筋が明らかにした。

 米露など5常任理事国は安保理の作業を熟知し議事運営を「牛耳っている」状況で、任期が原則2年の非常任理事国は知識を蓄えられずバランスを欠くと批判されてきた。非常任理事国が安保理の運営に参画しやすくすることで、意思決定の透明性と公平性の向上につなげる狙いがある。

 議事などの運営方法を巡っては、非常任理事国から習熟するための十分な準備期間を求める声が上がっていた。日本の運営改善方法は非常任理事国から高く評価されており、国連改革に向けた成果となった。(共同)