Wednesday, April 26, 2017 10:34 AM

原発解体へ準備進む チェルノブイリ31年

 旧ソ連ウクライナで1986年に起きたチェルノブイリ原発4号機の爆発事故から26日、31年となった。4号機は昨年11月に耐用年数100年の鋼鉄製シェルターで覆われ、原発解体の作業着手に向けた準備が進む。解体、廃炉までに少なくとも数十年はかかる見込みで、未曽有の原発事故がもたらした放射性物質との闘いは世代をまたいで引き継がれることになる。

 26日は4号機近くで、ウクライナのポロシェンコ大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領が出席し、追悼式典を開催。事故では放射性物質がベラルーシにも広がり、両国では今も原発から30キロ圏が立ち入り制限区域に設定されている。

 シェルターでは現在、内壁に解体作業用のクレーンや観測機器などの取り付けが行われている。今年11月に取り付けを終えて完成する予定。その後、シェルター外からクレーンなどの機器を遠隔操作し、解体することになっている。前例のない作業だけに方策は手探りで、難航も予想される。(共同)