Friday, April 28, 2017 10:21 AM

東芝、分社手続きに遅れ 半導体、米企業が反対か

 経営再建中の東芝が売却手続きを進めている半導体新会社「東芝メモリ」(東京)への事業の移管が遅れていることが28日、分かった。共同投資するハードディスク大手ウエスタン・デジタル(WD)が反対しているためとみられる。

 WDのスティーブ・ミリガン最高経営責任者(CEO)は現地時間の27日、共同事業の資産の売却に関して「WDが主導、実行する最善の位置にいると信じている」と指摘。「われわれの同意がないと完了しない」と説明した。決算発表に合わせて実施した電話会見で語った。

 東芝は2017年3月末に負債が資産を上回る債務超過に陥る。東芝メモリを売却し財務を改善する考えだが、事業の移管手続きが終わらなければ売却は難しい。(共同)