Saturday, July 16, 2016 8:02 AM

英ショック拡大阻止へ連携 G20、政策総動員を確認

 英国の欧州連合(EU)離脱決定後で初となる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が23〜24日、中国・成都で開かれる。日米欧と新興国が一堂に会し、英離脱ショックの拡大阻止へ連携を模索する。金融市場の動揺を抑え、実体経済への打撃を食い止めるため政策を総動員することを確認する見通しだ。

 震源地の英国でメイ首相が就任して新体制が始動し、26〜27日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、28〜29日には日銀の金融政策決定会合がそれぞれ予定されている。テロやトルコの混乱といった不安材料も抱え、G20の議論の行方や各国の政策対応を、世界の市場関係者が固唾をのんで見守る展開が続きそうだ。

 6月23日の英国民投票の直後は、英ポンドが急落する一方、円高が進んで1ドル=100円を突破、世界中で株価が大幅下落した。一時の混乱は収まりつつあるが、イタリアの銀行の不良債権問題があぶり出されるなど、危機の火種は尽きない。(共同)