Monday, July 18, 2016 10:37 AM

トヨタの米アイデア工場、半年で急成長

 トヨタ自動車が人工知能技術の研究・開発新会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI、マサチューセッツ州)が、設立から半年で著しい成長を遂げている。

 オートモーティブ・ニュースによると、TRIは5年以内に自動運転車向けの安全技術を実用化する計画だ。

 トヨタが5年間で10億ドルを投じるTRIは、トヨタ本社から派遣されている30人を含め、人員が設立半年で約100人に拡大した。R&D拠点は、マサチューセッツ工科大との提携による同州ケンブリッジ、スタンフォード大とのカリフォルニア州パロアルト、新設されたミシガン州アナーバーの3地域で展開されている。新拠点はミシガン大から徒歩圏内であるため、人工知能やロボティクス研究で密接な連携が期待される。

 TRIのギル・プラット最高経営責任者(CEO)は安全技術の向上、運転が困難な人向けのアクセシビリティの改善、日常生活用ロボット技術の開発の3つに重点を置き、今後は、自動運転車やロボット開発でハイテクや新興企業と提携協議を進める。

 プラット氏は安全技術の次世代版として、路上に飛び出した歩行者を自動的に回避するようなシナリオを想定している。