Friday, May 12, 2017 10:58 AM
AIIB参加論再浮上 政権、情勢見極め判断
中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加論が安倍政権内で再び浮上していることが12日分かった。自民党の二階俊博幹事長が前向きな姿勢を示しているほか、関係省庁からも早期参加が望ましいとする声が出ている。AIIBに加盟するメンバーは現在、計70カ国・地域。今後も増える公算が大きい。日本が乗り遅れることへの危機感に加え、中国への歩み寄りで関係改善を模索する意図もあるとみられる。政権は内外情勢を見極めた上で、参加の可否を判断する。
AIIBへの参加見通しに関し、二階氏は4月下旬、香港フェニックステレビの取材に「可能性はあると見ていただいて結構だ」と明言。AIIBの後押しを受ける中国の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関し、最大限協力するとした上で「しっかり(参加問題への)答えを出さなければいけない時だ」と述べた。
二階氏は14、15両日に北京で開かれる「一帯一路」の国際会議に出席する。滞在中、習近平国家主席を含む中国要人との会談を調整しており、AIIBへの協力の在り方が話題に上る可能性がある。二階氏の訪中結果が政権の判断に影響を与えることも予想される。(共同)
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