Friday, May 12, 2017 5:45 PM

世界経済、楽観できず 米利上げ、北朝鮮がリスク

 先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の初日の討議では、世界経済の先行きは楽観できないとの慎重な意見が目立った。米国の追加利上げや中国経済、緊迫度を増す北朝鮮問題が主なリスク。上向き始めた景気に冷や水を浴びせる恐れがある。

 麻生太郎財務相は討議で「米経済の不確実性は高い」と訴えた。トランプ政権の経済政策がはっきりしないことに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が予想を上回るペースで金利を引き上げれば、金融市場が混乱しかねないためだ。

 中国経済は安定しつつあるが、政府の財政出動による効果が大きく、盤石とは言えない。人民元の下落を防ぐための資本規制が、日米など海外企業の業績に悪影響を与える懸念もある。(共同)