Tuesday, July 19, 2016 10:36 AM

主要3候補、議論深まらず 互いに批判も、都知事選

 14日に告示された東京都知事選(31日投開票)は、主要3候補の舌戦が激しさを増している。政策は出そろったが、識者は「いずれも準備不足のため、議論が深まらない」と指摘。街頭演説などでは互いの批判も目立ってきた。

 「がん検診100%」。重要政策として、検診率の向上を掲げるジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦。街頭では自身の闘病生活に触れ、「都知事として旗振り役を務めたい」と訴える。

 民進幹部は「他の候補より共感できる内容」と自負するが、他陣営は冷ややかな視線を向ける。「都だけ100%にしても地方との格差が生まれるだけ」(自民党都議)。元総務相の増田寛也氏(64)=自民、公明、日本のこころ推薦=も、テレビ番組で「検診は強制できるものではなく、区市町村の仕事であり、都の仕事ではない」と疑問を示す。(共同)