Tuesday, July 19, 2016 10:36 AM
世界成長2.8%に減速も 16年、7年ぶり低水準懸念
国際通貨基金(IMF)は19日、最新の世界経済見通しを発表し、英国の欧州連合(EU)離脱問題が深刻化すれば、世界全体の成長率が2015年の3.1%から16年、17年ともに2.8%に減速すると推計した。「危険水域」とされる3%を割り込めば、リーマン・ショックでマイナス成長に陥った09年以来となる。IMFは危機防止策策定の必要性を訴えている。
今回の経済見通しは、中国で23〜24日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の議論のたたき台になる。IMFは市場の混乱と世界経済の危機を回避するために「各国の当局者は協調し果敢に政策を実行できるようにしておくべきだ」と提言した。
IMFは英国とEUの離脱協議を巡る不透明感が徐々に薄れ、市場の大混乱が避けられる「基本シナリオ」通りになれば、成長率は16年が前年と同じ3.1%となり、17年は3.4%に持ち直すと予測。4月時点の予想に比べいずれも0.1ポイントの下方修正にとどめた。(共同)
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