Wednesday, May 17, 2017 10:40 AM
日韓、慰安婦問題で溝 岸田氏と大統領特使
岸田文雄外相は17日、韓国の文在寅大統領が特使として日本に派遣した文喜相国会議員と外務省で会談し、慰安婦問題に関する2015年末の日韓合意の重要性を指摘した。文特使は「韓国国民の大多数が受け入れられない雰囲気だ」と伝え、日韓の溝が改めて表面化した。双方は未来志向の関係構築では一致。北朝鮮対応での米国を交えた連携強化も確認した。
文特使は会談後、文大統領が選挙戦で掲げた「合意の再交渉」には触れなかったと記者団に説明。「双方の首脳が頻繁に会い、努力しようと話した」と述べた。文特使は革新系与党「共に民主党」の重鎮で、安倍晋三首相とは18日に会談する。
岸田氏は会談で「韓国は戦略的利益を共有する大切な隣国だ」と強調。2国間関係を安定的に発展させたいとの考えも伝えた。日本として慰安婦合意の着実な履行を求めていくものの、合意を巡る対立が日韓関係に影響を与えないよう、冷静な対応を促す方針だ。(共同)
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