Tuesday, July 19, 2016 5:50 PM

EU離脱「日本も協力」 雇用で英側に理解要望

 6月に着任した鶴岡公二駐英大使が19日、共同通信のインタビューに応じ、欧州連合(EU)離脱を決めた英国の今後の対EU関係が望ましいものになるよう「日本としても努力し、協力する」と述べ、離脱のプロセスに日本が積極的に関与していく考えを示した。

 英国には日本企業千社超が進出し、14万人超の雇用を生んでいる。鶴岡氏は「英国経済が(離脱による)損害を最小限にできるよう英政府に意見を伝えていく」と強調。日本企業が英国籍を持たない従業員を引き続き雇用できるよう、英側に理解を求めていることを明らかにした。

 英国は離脱を機にEU以外の各国と経済連携協定(EPA)締結を目指すが、鶴岡氏は日本とのEPAについて「英国の離脱がいつになるか未定だ。EUとのEPAを進めていく中で考えていく課題だ」とし、年内妥結を目指す日EU交渉を優先させるべきだとの考えを示した。(共同)