Tuesday, May 23, 2017 9:58 AM
EV移行でドイツは投資必要〜首相、電池工場の定礎式で
ドイツのメルケル首相は22日、同国西部で行われた自動車大手ダイムラー子会社アキュモーティブ(Accumotive)のリチウムイオン電池工場の定礎式に出席し、EVへの移行で後れを取らないよう国内で大規模な投資が必要だと述べた。
ロイターによると、同首相は「私たちは長期的な視野と、未来に投資する企業を必要としている。できるだけ早期に電動交通市場の準備を整えることが重要だ」と述べた。
独自動車メーカーはEVモデルの生産を拡大しているが、搭載するバッテリーはアジア製が中心。未来の自動車の中核技術でドイツが主導権を失うのではないかとの懸念が生まれている。首相自身も最近、2020年までに国内で100万台のEVを走らせるという政府目標は達成が難しいかもしれないと述べたことで批判を受けている。
ダイムラーは、この日定礎式を行ったリチウムイオン電池第2工場に約5億ユーロを投じる計画。18年半ばでに操業を開始し、生産を4倍に拡大する予定だ。同社は17年3月、100億ユーロを投じて22年までにEVの新モデル10種以上を送り出す計画を発表している。
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