Thursday, May 25, 2017 10:54 AM

要衝グアムの戦略再検討 米軍再編へ影響不可避

 ネラー米海兵隊司令官が24日、在沖縄海兵隊のグアム移転計画見直しの可能性に言及した。北朝鮮のミサイル能力向上により、米軍は要衝グアムを戦略的にどう位置付けるのか再検討を迫られている。ネラー氏は「(検討作業は)始まったばかり」と強調したが、米軍再編への影響は不可避となりそうだ。

 米軍は北朝鮮のミサイル攻撃に備え、グアムに最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備。同時に、北朝鮮に約2時間で到達できるとされるB1戦略爆撃機を配備するなど、朝鮮半島有事の際の展開拠点として抑止力強化を進めてきた。

 ハリス太平洋軍司令官は4月下旬の議会公聴会で、現時点で北朝鮮の核・ミサイル開発の脅威にさらされているのは在韓、在日米軍のほか「グアム」だと言明した。(共同)