Tuesday, May 30, 2017 1:18 PM

デフレ脱却、政治と連携 経団連会長、任期残り1年

 経団連の榊原定征会長は30日までに共同通信などのインタビューに応じた。残り1年となる任期中の課題について「一番の大きな課題は経済再生、デフレ脱却だ。政治と車の両輪の関係を維持し、日本を前に進めたい」と述べ、安倍政権と連携して取り組む考えを示した。

 経団連会長は2期4年の任期が慣例だ。榊原氏は31日の定時総会を経て最終年に入る。

 榊原氏は、国内総生産(GDP)を600兆円に引き上げる政府の目標に向けて、経済界も積極的な設備投資などで努力すると訴える一方、「財政再建、社会保障制度改革をさらに進めていく必要がある」と指摘。2020年の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化には「ハードルは高いが旗を降ろさず、政策を総動員して実現すべきだ」と政府に注文した。(共同)