Wednesday, July 20, 2016 10:27 AM

米金融大手5社が減益 4〜6月、低金利が重荷

 米金融大手6社の2016年4〜6月期決算が20日出そろい、5社が減益となった。米国が早期に利上げするとの見方が後退し、金利が低下して利ざやが減ったことが重荷になった。

 シティグループの純利益は前年同期比17%減の39億9800万ドル(約4240億円)。欧州連合(EU)離脱を巡る英国民投票を材料に金利などが大きく変動し、債券などの運用収入は伸びたが、利ざやの減少を補いきれなかった。

 ウェルズ・ファーゴも低金利の影響で3%の減益。ジョン・スタンフ会長兼最高経営責任者(CEO)は、EU離脱問題で「世界経済は不安定さを増し、低金利が予想よりも長引くだろう」と危機感を強めている。(共同)