Thursday, July 21, 2016 9:58 AM

ビール最大手の買収承認 米司法省、条件付きで

 米司法省は20日、ビール世界首位で「バドワイザー」ブランドなどで知られるベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が、業界2位の英SABミラーの買収に関し、SABミラーの米国事業を切り離すとの条件付きで買収を承認すると発表した。

 司法省は両社が米国で販売するビールの約7割のシェアを占めると指摘しており、中小ビール会社などとの競争環境をゆがめるのを防ぐためにシェアを低下させる。米紙によると、買収手続きを進める上で中国の承認が残る大きな課題となる。

 司法省は承認する条件として、SABミラーが保有するミラー・クアーズ株の売却を要求。ほかにSABミラーの米国での一部ビールに関する醸造と販売の権利、「ミラー」ブランドの世界での権利をそれぞれ譲渡することを求めた。(共同)