Friday, June 17, 2016 10:36 AM

ゲイツ氏がニワトリ寄付 貧困支援10万羽、反発も

 世界一の大富豪として知られるマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏は16日までに、発展途上国の貧困世帯を支援するためニワトリ10万羽を寄付すると発表した。養鶏に充てて家計を支えてもらう狙いだが、「無礼だ」(ボリビアの閣僚)と批判の声も上がり波紋が広がっている。

 「私ならニワトリを育てる」。ゲイツ氏は自身のブログでこう述べ、養鶏が生活改善をもたらすと強調した。ゲイツ氏によると、ニワトリを増やして1羽5ドルで売ることで、最貧困ラインの年収700ドル(約7万3000円)を上回る1000ドル超を得ることが可能だという。

 ニワトリは地面の食べ物を勝手についばんで育ち、卵には栄養が多く含まれるなど長所が多い。ゲイツ氏は、サハラ砂漠以南に位置するアフリカ諸国の農村部で、養鶏の実施率を現在の5%から30%に引き上げることを目標に据えた。(共同)