Friday, June 09, 2017 12:31 PM

印パ加盟、対テロ結束 上海協力機構、30億人超に

 中国とロシア、中央アジア4カ国で構成する上海協力機構(SCO)は9日、カザフスタンの首都アスタナでの首脳会議で、準加盟国インドとパキスタンの正式加盟を承認した。人口30億人超の巨大機構となった。イスラム過激派の活動に懸念が広がる中、テロ対策での結束を示す首脳宣言を採択し、閉幕した。

 SCOの正式加盟国の拡大は2001年の創設以来、初めて。テロ対策の合同訓練や過激派データ共有などに取り組むほか、天然資源が豊富な中央アジアでの経済協力を強化する。一方、インドとパキスタンの対立を抱え込むことになり、SCO内での調整が難しくなる可能性がある。

 カザフスタンのナザルバエフ大統領は会議冒頭で「新メンバーの受け入れが組織の発展を促し、国際的な権威は高まるだろう」と加盟国拡大を歓迎した。(共同)