Monday, June 12, 2017 11:11 AM

高田会長の取締役再任提案 タカタ「経営課題に対処」

 エアバッグのリコール(無料の回収・修理)問題で経営難に陥っているタカタが、高田重久会長兼社長(51)を含む現取締役6人を再任する議案を提案したことが12日、分かった。「事業再建計画の促進など重要な経営課題に対処している」と理由を説明した。今月27日に開く株主総会の招集通知で明らかにした。

 ただリコール費用は全体で1兆円規模に上る見込みで、費用を一時的に立て替えている自動車メーカーにはタカタトップの責任を問う声が強い。再建計画がまとまった段階での経営体制の刷新は避けられない情勢だ。

 高田氏は昨年の株主総会で、再建の見通しが立った段階で辞任する意向を示しており、仮に今回の提案が承認されたとしても暫定的な体制となる可能性が高い。(共同)