Monday, June 12, 2017 11:17 AM

仏大統領新党、圧勝の勢い 基盤固め、議席7割以上か

 フランス国民議会(下院)総選挙の第1回投票が11日行われ、即日開票された。国営テレビ、フランス2は出口調査などを基にした獲得議席の予想として、5月に就任したマクロン大統領の新党「共和国前進(REM)」系が、定数577議席の7割以上に当たる415〜455議席を占めて圧勝する勢いだと伝えた。「政治刷新」を掲げるマクロン氏は公約の経済改革断行や欧州連合(EU)の統合強化に向け、議会での基盤固めに成功する見通しとなった。

 第2次大戦後のフランス政治を支えてきた左右の二大政党は退潮。4〜5月の大統領選でルペン党首が決選投票まで進出した極右、国民戦線(FN)も低迷した。ルペン氏が大統領選でマクロン氏に大敗したことが有権者の幻滅を招いた上、FN内部で浮上した深刻な路線対立が響いた。

 フィリップ首相は「大統領選に続き、国民が改革路線を支持したことは紛れもない」と述べ、18日の第2回投票に向け、支持の継続を求めた。(共同)