Friday, June 17, 2016 10:37 AM

英女性議員、撃たれ死亡 国民投票でEU残留支持

 英中部リーズ近郊で16日、男から銃撃を受け、重体となっていた労働党の女性下院議員ジョー・コックス氏(41)が病院で死亡した。地元警察が明らかにした。警察は52歳の男を逮捕した。動機は不明。ほかに77歳の男性1人が刺され軽傷という。

 コックス氏は英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う23日の国民投票で残留を支持。警察は国民投票との関連も含め、逮捕した容疑者の男の動機解明へ本格捜査を始めた。男はコックス氏を執拗に刺し、頭部を撃っており、強い殺意があった可能性がある。

 離脱、残留の両派は16日の集会などの運動を中止すると発表。BBC放送は両派が17日も運動中止を継続すると報じた。英国の針路やEUの今後を決める国民投票を巡り、世論調査ではこれまで、支持率が拮抗していたが最近は離脱派の勢いが増していた。離脱を懸念して金融市場の動揺が続いている。(共同)