Friday, July 22, 2016 10:31 AM

ウォルマート、8つの化学物質を商品から排除

 ウォルマート・ストアズは、販売する掃除用洗剤、パーソナルケア商品、化粧品などへの使用を停止または制限する8つの有害な化学物質を公表した。

 ロイター通信によると、自分が食べる物やふだん使う物に何が含まれているのか知りたいという消費者の増加を受けた動きで、8つの物質には木製品や建築資材などに含まれる発がん物質ホルムアルデヒド、化粧品などで防腐剤として使われるブチルパラベン、歯垢(しこう)を防ぐとうたって歯磨きに入っている殺菌剤トリクロサンなどが含まれる。

 ウォルマートは2013年、商品の材料に関する透明性の強化、より安全な成分の使用促進、プライベート・ブランドへの「セーファー・チョイス」認証取得などを進める方針を表明。14年1月から国内のウォルマートと傘下の会員制量販店サムズクラブで販売する商品を対象にこの方針を適用している。

 8つの化学物質を含む商品について、ウォルマートは18年から包装材への表記を義務付ける予定。同社に大量の商品を卸す消費者用品大手プロクター&ギャンブル(P&G)は、連邦当局が科学的に安全と認めた範囲内で製品にパラベンを使っており、使った商品にはラベルで表示している。同業のコルゲート・パルモリブは「歯磨きへの使用は、食品医薬品局(FDA)などが安全を確認している」とトリクロサン使用を擁護している。

 小売業界ではターゲットも昨年、1000以上の化学物質を商品から除去すると発表している。