Friday, July 22, 2016 10:33 AM

南シナ海巡り応酬 ラオスでASEAN会議

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は22日、ラオスの首都ビエンチャンで高級事務レベル協議を開き、24日の外相会議や26日のASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議に向けた討議を始めた。一連の会議では、領有権を巡り中国とASEANの一部加盟国が対立する南シナ海問題で激しい応酬が繰り広げられるのは確実だ。

 ARF閣僚会議には、南シナ海における中国の主張を否定した仲裁裁判所の判断を無視し、岩礁埋め立てや施設建設を進める姿勢を変えない中国の王毅外相と、判断受け入れを求める日本の岸田文雄外相、米国のケリー国務長官らが参加。中国の一方的行動の自制を促す議長声明の取りまとめを目指すが、中国が強く反発するのは必至だ。

 ARFには北朝鮮の李容浩外相も出席する見通し。ミサイル発射を繰り返し、核実験実施の動きを見せる北朝鮮への風当たりも強まりそうだ。(共同)