Thursday, June 29, 2017 11:26 AM

保護主義「大きな過ち」 独首相、G20前に米批判

 ドイツのメルケル首相は29日、保護主義的な通商政策を掲げるトランプ大統領を念頭に「世界の問題を保護主義や孤立主義で解決できると考える者は、大きな過ちを犯している」と批判した。7月上旬に北部ハンブルクで20カ国・地域(G20)首脳会合を控え、連邦議会(下院)で演説した。

 トランプ氏が離脱を表明した地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」について「意見の不一致は歴然としており覆い隠すつもりなどない」と強調。地球温暖化対策を主要議題に据え「協定の内容や目標にかなった交渉をする」との決意を示した。

 メルケル氏は29日、G20首脳会合に向け、欧州各国の首脳らを招いた準備会合を首都ベルリンで開いた。トランプ氏をG20で迎えるのを前に、欧州の結束を確認する。(共同)