Monday, July 25, 2016 10:31 AM

バッハIOC会長「決断に自信」 責任放棄と厳しい批判も

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は24日、国ぐるみのドーピングが発覚したロシアをリオデジャネイロ五輪から全面除外せず、条件をクリアした選手の出場を容認したことについて「最も厳しいハードルを設け、クリーンな選手個人が無実を証明できる正当な権利を考慮した。決断に自信を持っている」と述べた。電話記者会見で語った。これに対して欧米の関係者からは「責任放棄だ」などと厳しい批判が上がった。

 米国反ドーピング機関のタイガート委員長は「IOCは指導力を発揮することを避けた」と指摘。英国反ドーピング機関のサプステッド理事長も英メディアに「無秩序状態の始まり」と強調。IOCのペンギリー委員(英国)もBBC(電子版)に「責任の丸投げだ」と憤りをあらわにした。

 バッハ会長はこうした批判に対し「誰もが歓迎する結論ではないかもしれないが、世界各国の選手から届いた手紙や意見も参考にした」と決定の背景を説明した。(共同)