Monday, July 25, 2016 10:33 AM

TPP発効へいばらの道 トランプ氏ら反対姿勢

 共和党の大統領候補に指名された実業家トランプ氏が環太平洋連携協定(TPP)を拒む考えを改めて表明、民主党の候補指名が確定したクリントン前国務長官も反対姿勢を一段と強める可能性がある。TPP発効に不可欠な米国の国内手続きは、いばらの道が続く。

 トランプ氏は、共和党大会での21日の演説で「TPPは米国の製造業を壊滅させる。自由や独立を制限する貿易協定は拒否する」と宣言した。

 TPPを巡る米国の国内手続きは複雑だ。上下両院がそれぞれ過半数の賛成でTPP実行法案を可決し、大統領の署名を経て成立すれば議会承認は終わる。だが、その後も各国がTPPを実行するための措置を取っていることを大統領が確認し、議会に通知しなければ手続きは終わらない。(共同)