Monday, April 28, 2025 7:10 AM

パナソニック、ハービンジャーにEV電池供給

 テスラにEV用電池を供給するパナソニック・エナジーは、中型商用EVメーカー、ハービンジャー・モーターズ(Harbinger Motors、カリフォルニア州)の公式電池サプライヤーになった。

 ジャスト・オートによると、パナソニック・エナジーが供給するのは、800Wh/L超という業界最高水準の体積エネルギー密度で知られる最新世代の円筒形2170型リチウムイオン電池。ハービンジャーの全車種に搭載される。

 当面はパナソニック・エナジー日本で生産し、加州ガーデングローブにあるハービンジャーの本社に出荷する。将来はカンザス州デソトのパナソニック・エナジーの新工場から供給する計画も進めており、これによって米国製電池の使用が可能になれば、ハービンジャーの電池パックの組み立ては、商用車セクターでは初めて米国内で完全調達されることになる。

 ハービンジャーは、配送用バンや箱型トラック、緊急対応車などの用途に特化したストリップド・シャーシを、カリフォルニアの自社工場で製造している。これらのシャーシには、電動ドライブトレインや高電圧電池システムなどの主要システムが全て組み込まれている。同社は2025年初めに生産を開始し、現在はBimbo Bakeries USAやTHOR Industriesなどの顧客からの約5000台の予約注文に対応している。

 パナソニック・エナジーは、2025年3月時点で全世界で約190億個のEV用リチウムイオン電池を供給しており、ハービンジャーは優れたエネルギー密度、安全性、信頼性を提供する2170セルを使用することで、高性能な商用車の生産を実現する。