Monday, July 25, 2016 10:34 AM

米中向け輸出が低迷 EU堅調も英離脱が影

 財務省が25日発表した2016年1〜6月の貿易統計は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が1兆8142億円と暦年半期としては東日本大震災後初めて黒字となった。ただ米国向けの輸出額は前年同期比で9期ぶりに減少し、中国向けも不振が続く。好調だった欧州連合(EU)向けも英国の離脱問題や円高が影を落としかねず、先行きは不透明だ。

 輸出額全体は8.7%減の34兆5183億円だったが、原油価格の下落などで輸入額全体の減少の方が大きかった。

 地域別輸出額では、米国向けが6.5%減の7兆433億円だった。自動車の輸出は比較的堅調だったものの、中国の生産過剰による価格下落などが直撃した鉄鋼は39.0%と大幅に減少した。(共同)