Thursday, July 06, 2017 1:08 PM

量的緩和に拡大不要論 欧州中銀、6月の理事会で

 欧州中央銀行(ECB)が6月の理事会で、国債などを買って市中に資金を供給する量的金融緩和の拡大は今後、不要かどうかを議論していたことが分かった。ECBが6日、議事録を公表した。景気拡大が持続的な物価上昇につながっていないとして、不要論は結局採用されなかった。

 ただ、物価見通しが改善した場合には「改めて検討する可能性がある」と指摘した。

 ECBは現在、政策運営の指針で量的緩和について「規模と期間、もしくはその両方を拡大する用意がある」と説明している。量的緩和の期限は今年末。ユーロ圏の景気回復を踏まえ、市場では来年1月から段階的に縮小するのではとの見方が出ている。(共同)