Monday, July 25, 2016 10:35 AM

中国主席、対米協調示す G20にらみ一時軟化か

 中国の習近平国家主席は25日、訪中したライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と会談し「現行の国際秩序や規則に挑戦するつもりはない」と述べ、対米協調姿勢をアピールした。中国メディアが伝えた。9月に中国で開く20カ国・地域(G20)首脳会合の成功に向け、一時的に態度の軟化を印象付ける狙いだ。

 G20に向け中国がこれまで主張してきた、米主導に代わる「新国際秩序」の追求を当面封印するとみられる。ただ習氏は「互いに核心的利益を尊重しなければならない」とも訴え、直接の言及を避けながらも、南シナ海での主権を主張する立場に譲歩はあり得ないとの考えも改めて示した。

 習氏は会談で、経済や気候変動の問題で両国の協力をさらに強化する必要があると表明し「米中は食い違いよりも、はるかに大きい共通の利益がある」と述べた。(共同)