Friday, July 14, 2017 12:20 PM
22年度のFGT導入困難 九州新幹線長崎ルート
国土交通省は14日、九州新幹線長崎ルートに採用予定のフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)に関し、2022年度の導入は困難との見解を明らかにした。早ければ25年度の全面開業を目指していたが、年単位で遅れる見通しとなった。
今年3月まで実施した新幹線と在来線の両方を走行できるFGT車両の性能を確認する試験で、台車の車軸の一部に摩耗が生じ、実用化の前提となる耐久走行試験の再開に新たな対策が必要とされた。国交省は現段階で開発を断念する考えはないとしたが、FGT導入の実現性は不透明さを増している。
国交省は22年度にFGTの先行車、25年度に量産車を導入する予定だった。導入が遅れれば、22年度の暫定開業時の新幹線と在来線特急を乗り継ぐ「リレー方式」での営業が続くことになる。(共同)
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