Monday, July 17, 2017 11:30 AM

サイバー部隊、1000人規模へ 防衛省、攻撃手段も研究

 防衛省が同省・自衛隊内部のネットワークの監視や、サイバー攻撃を受けた際の対応を担う「サイバー防衛隊」の規模と能力を大幅に強化する方向で検討に入ったことが16日、分かった。現在の約110人から将来的に約1000人に増やし、サイバー攻撃を自ら仕掛ける研究をする担当部門を新たに設ける構想だ。政府関係者が明らかにした。サイバー攻撃の方法を研究することで防御能力の構築に役立てるとしている。

 政府は2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、サイバー攻撃への対応力強化を課題にしており、その一環。攻撃方法の研究は自衛隊によるサイバー攻撃能力の保有に向けた動きと見られる可能性があり、法的整備を含め、今後議論を呼びそうだ。

 政府関係者によると、一連の強化方針は19年度から5年間の防衛装備品の数や経費を明示する次期中期防衛力整備計画に盛り込み、期間中に1000人規模を目指す。まずは18年度予算に、数十人分の必要経費を計上する。全国の部隊の「通信」職種の配置換えで対応し、民間からの採用案もある。攻撃部門の人員規模は調整が続いている。(共同)