Tuesday, July 26, 2016 9:24 AM

障害者刺され19人死亡〜26歳元職員逮捕、相模原

 26日午前2時45分ごろ、相模原市緑区千木良、知的障害者施設「津久井やまゆり園」の職員から「刃物を持った男が施設に来ている」と110番があった。神奈川県警や消防によると、入所者が首などを刺され、現場で19人が死亡した。ほかに25人が重軽傷。県警は殺人未遂と建造物侵入の疑いで、午前3時すぎに津久井署に出頭した現場近くに住む元職員植松聖容疑者(26)を逮捕した。

 警察庁によると、犠牲者19人は、平成以降の殺人事件では最多の死者数で、戦後としても最悪の被害とみられる。

 県警によると、植松容疑者は自称無職で「ナイフで刺したことに間違いない」と容疑を認め「障害者なんていなくなってしまえ」との趣旨の供述をしている。県警は同署に捜査本部を設置し、今後容疑を殺人に切り替えて経緯や動機を調べ、事件の全容解明を進める。(共同)

■海外メディアも速報

 海外のメディアは26日、相模原市の障害者施設で刃物を持った男が大勢を死傷させた事件を速報した。AP通信は「日本で、多数の犠牲者が出る事件が起きるのは異例だ」と伝えた。

 中国の国営通信新華社(英語版)は、逮捕された植松容疑者が「施設の元職員」と称しており、警察が動機を調べていることなどを報道。ロイター通信は事件の詳細に加え「とても心配しているが、施設の中に入れてもらえない」とする被害者の父親の話も報じた。

 CNNテレビや英BBC放送も、施設近くで救助に当たる救急隊員らの映像などを使って事件を繰り返し伝えた。(共同)