Tuesday, July 26, 2016 10:43 AM

米中、南シナ海で応酬 仲裁判断受け入れ巡り

 日米中や東南アジア諸国連合(ASEAN)などの外相が参加するASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議が26日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた。南シナ海での中国の主権主張を退けた今月12日の仲裁裁判所の判断を受け、判断の尊重を求める米国や日本と、受け入れを拒む中国が応酬を繰り広げる見通し。

 仲裁判断後、米中外相が同席する国際会議は初めて。ケリー国務長官、中国の王毅外相、岸田文雄外相らが出席。

 会議終了後に発表する予定の議長声明や海洋安全協力に関する閣僚声明で、南シナ海問題や仲裁判断にどの程度踏み込んで言及するかが焦点。議長国ラオスがまとめた声明草案は、南シナ海での中国の実効支配強化を念頭に、岩礁埋め立てなどへの懸念に「留意する」とし、国連海洋法条約などに従った問題解決を訴えた。(共同)