Tuesday, July 26, 2016 1:17 PM

「政治操作」と仲裁批判 中国外相、持論展開

 中国の王毅外相は26日、ラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に先立つ関連会議で、南シナ海問題を巡る仲裁裁判所の判断を尊重するよう求める日米両国などを念頭に「仲裁判断の裏に隠された政治操作は白日の下にさらされるだろう」と持論を展開した。中国外務省が発表した。

 王氏は会議で、フィリピンの仲裁申し立ては「当事者間の同意という仲裁の基礎に違反した」とし、「領土主権や海洋の境界に触れた仲裁判断は、典型的な越権」だと批判。当事国が対話を通じて争いを解決するとの中国の立場に多くの国が理解を示していると強調した。

 王氏は26日、日米豪が南シナ海での中国による軍事拠点化に反対して25日発表した共同声明について「平和を守るのか乱すのか。あなたたちが試される時だ」と反論するコメントも発表した。(共同)