Wednesday, July 27, 2016 9:55 AM

最古の水力設備、殿堂入り 日本初、長野・宮城発電所

 中部電力の宮城第1水力発電所(長野県安曇野市)が27日、米出版社が主催する「水力発電の殿堂」入りを果たした。宮城第1は明治時代の運転開始から110年以上が経過し、現役の水力で国内最古の発電設備を持つという。殿堂入りは今回から北米以外の地域も対象となり、日本の発電所として初めて選ばれた。

 営業運転で100年以上の歴史があることが殿堂入りの条件。1995年から表彰を続けており、昨年までに米国やカナダの計41発電所が受賞した。

 宮城第1は04年9月に運転を始めた。発電機は当時最先端だったドイツ製で、穂高川の水流を利用して発電する。年間300万キロワット時を発電し、一般家庭900世帯分に当たる電力を現在も供給し続けている。(共同)